新型コロナだけじゃない医療崩壊の恐怖 ②

健康を保つことの重要性

2025年問題

新型コロナだけじゃない、医療崩壊のリスク2025年問題とは?

「2025年問題」は、2025年に団塊の世代約800万人が75歳(後期高齢者)に達し、日本に超高齢社会が訪れることで生じるさまざまな問題の総称です。主に以下の問題が生じると考えられています。

主な2025年問題

医師、看護師、介護人員の不足
病床不足、病院不足、介護施設の不足
医療・介護費などの社会保障費の増大
年金制度の弱体化
(支給年齢の上昇、支給額減少、保険料増加など)
高齢者を支える現役世代の相対的な減少

高齢者は、加齢が進むほど様々な病気のリスクや発症率が高まります。

2025年問題は、より病気のリスクが高い後期高齢者が急増することで、患者が急増し①医師、看護師、介護人員の不足、②病床不足、病院不足、介護施設の不足などの問題を生じて、医療崩壊を引き起こす可能性があります。

日本の高齢化は、今後さらに進行していくと考えられています。2025年は日本人の4人に1人が75歳以上ですが、2035年には3人に1人が75歳以上の後期高齢者になる見込みです。前記の問題は更に重篤になり、医療崩壊のリスクも高まっていくと考えられています。

医療崩壊のリスク上昇だけでなく、2025年問題は私たちの生活に大きな影響を与えます。現役世代(20歳から64歳までの働いて保険料を納めている世代)に対しては、高齢者を支える現役世代の人数が減少することで1人当たりの負担が増加します。

高齢者1人に対して生産年齢人口の推移

2025年問題の影響

2025年問題の現役世代の生活への影響

収入の減少
(税金や保険料などの給与天引きの増加)
支出の増加
(医療費負担や消費税などの税金の増加)

高齢者に対しては、支えてくれる現役世代が減少する為に自分たちで負担をまかなう必要が生じます。

2025年問題の高齢者の生活への影響

収入の減少
(年金支給年齢の上昇※、年金支給額の減少※、税金の増加など)
支出の増加
(医療費負担や消費税などの税金の増加)
元気な限りいつまでも働く必要性が増す
(支える側に回る)

※日本の年金は、働く現役世代が納めたお金を高齢者へ年金として給付する方式であり、支える現役世代の減少により年金の原資が減少し、支給年齢の上昇や支給額の減少が起きる。

超高齢者社会の到来により、現役世代と高齢者世代共に負担が増加します。
自分たちの為にも、現役世代の人たちの為にも、現代の高齢者は1年でも長く健康を保って働き続け、支える側に回ることが望まれています。

元気で働き続けるには、命が尽きるギリギリまで元気でいられる生き方、ピンピンコロリを目指したいものです。

ピンピンコロリの重要性は、更に増加。早め早めの対策を!

2025年問題の根底には、高齢者の増加による医療や介護費用の増加があります。このことから、今後、私たちが健康を保つこと(医療費や介護費を抑えること)で以下の恩恵が得られると考えられます。

ご自身が健康な人生を
より長く送ることが出来る。

健康な人生

医療崩壊の回避に役立つ。

医療崩壊の回避

子供や孫の負担を
減らすことが出来る。

子供や孫の負担を減らす

医療費や介護費などの
国の負担を減らすことが出来る。

国の負担を減らす

私たちの健康は、自身の人生だけでなく子供や孫の将来、国の未来も左右するものになり、その意味合いは年々強くなっていくでしょう。

健康を損なう病気には、生活習慣病(糖尿病、脂質異常、高血圧、肥満など)のように努力によりリスクを低下させることが出来るものがあります。自身や家族(子供や孫)、社会のためにもより一層の健康への努力をしていきましょう。

より多くの方に、第一に実施して頂きたいことが、生活習慣病予防のための生活習慣の見直しです。バランスの取れた食事、適度な飲酒、禁煙、適度な運動、休養、歯・口腔の健康などに気をつけていきましょう。

健康と生活習慣について本健康情報でまとめています。
興味のある方はご覧になって下さい。

2021年12月01日
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