昨日はそんなに飲まなかったのになぜか、二日酔いで調子が悪い。
その原因は、肝臓の不調かもしれません。肝臓の調子が悪く、アセトアルデヒドの分解が遅れているのかも。
牛乳、豆腐、納豆、チーズ、甘柿など肝機能を向上させる食品をお酒の前に食べましょう。ウコンなども良いでしょう。
お酒でがんのリスクが増加するとご紹介しましたが、飲んでも良い量はあるのでしょうか?
残念ながら前回ご紹介した英国の研究報告では、お酒のがんに対するリスクをワインやビール、蒸留酒などアルコールの種類とは無関係で、飲む量についても「がんに関しては安全な飲酒量などない」と断言しています。
但し、英国が定めた飲酒ガイドラインの量以下であればリスクは低くなる、とも述べています。
その量は1週間で純粋なアルコールとして112g。アルコールが4%程度のビールなら約3.3リットル、12%程度のワインなら通常のワイングラス(125ml)で約9杯です。
お酒の種類 | ビール | ワイン |
---|---|---|
アルコール度数 | 4%程度 | 12%程度 |
1週間当たりの量 | 約3.3L | 約1,125mL |
1日当たりの量 | 約470mL | 約160mL |
日本の飲酒ガイドラインは、純粋なアルコールとして1日20g以内、1週間で140g以内ですので日本のガイドラインの方が少し多く飲んで良い計算です。
私は、毎日350mLの缶ビール1本(アルコール4%のビールでは、アルコール78.4g/週)なので一安心。
お酒を止めれば一番いいのかもしれませんが、私を含めたお酒が好きな方には困難だと思います。お酒を飲む分、がんへの注意は怠らないようにしていきましょう。
私はタバコをすいませんが、喫煙者には残念なお話です。
たばこを吸う人は、飲酒量が増えれば増えるほど、がんの発生率が高くなり、ときどき飲むグループと比べて、1日平均2-3合以上のグループでは1.9倍、1日平均3合以上のグループでは2.3倍がん全体の発生率が高くなったと、厚生労働省研究班が行った多目的コホート研究 (JPHC Study)により報告されています。
エタノールをアセトアルデヒドに分解する酵素が、たばこの煙の中に含まれる発がん物質を活性化することが原因と考えられています。
お酒を飲むと、タバコも吸いたくなるという話を聞きますが、がん対策のために我慢しましょう。
昨日はそんなに飲まなかったのになぜか、二日酔いで調子が悪い。
その原因は、肝臓の不調かもしれません。肝臓の調子が悪く、アセトアルデヒドの分解が遅れているのかも。
牛乳、豆腐、納豆、チーズ、甘柿など肝機能を向上させる食品をお酒の前に食べましょう。ウコンなども良いでしょう。
がんの治療技術は、年々高まっており新しい薬も登場しています。
がんの種類にもよりますが、早期に発見できれば完治可能な病気になりつつあります。
このため、健康診断やがん検診などは、必ず受診するようにしましょう。また、要精検などの結果が出た場合は、放置せず必ず精密検査を行いましょう。
飲酒はがんの危険性を高めると判断されていることをご紹介致しました。
ここまでの内容は、お酒の悪い面(がんのリスク)にのみに注目していますが、皆さまご存知のように、お酒にはストレスの発散など健康に良い面もあります。
複数の研究により、適量の飲酒で寿命が延びることが確認されています。
お酒が持つ心血管疾患のリスク低下などの効果によるものですが、適量をたしなみ、更に禁煙や肝機能強化などで、がん対策を行うことで真に百薬の長といえる効果が期待できると思います。
お酒は、健康に良い面と悪い面の両方を持っています。悪い面を出さないように注意しながら、楽しく健康的に飲酒を楽しみましょう。