健康の為に青汁を飲もう!

人気の秘密と選び方のポイント

青汁というと、「まずい!もう一杯!」のテレビCM、バラエティー番組での罰ゲームを思い浮かべる方も多いでしょう。この青汁が進化して、大人気になっています。

今回の健康情報では、青汁がどのように進化して人気を得ているか(人気の秘密)と最新の青汁の選び方のポイントをご紹介致します。

青汁とは?

青汁の定義は、「生の緑黄色野菜をすりつぶしたもの」です。スーパーなど小売店で手に入る生の緑黄色野菜を使用してジューサーやミキサーで作った自家製の野菜ジュースも青汁と呼べますが、市販されている青汁は、大麦若葉やケールなど、一般にはなかなか手に入りづらい栄養豊富な素材を使っている点で普通の野菜ジュースとは異なります。健康食品として、乾燥粉末化した製品も市販されています。

野菜

青汁人気の秘密 ①「日本人の野菜不足」

厚生労働省が平成26年度国民健康・栄養調査にて発表した成人1日の野菜摂取量の平均は292.3g。目標の摂取量350gを下回っており、過去10年間で一度も目標に達しておりません。

目標の350g以上の野菜を食べている日本人はわずか28%しかおらず、7割以上の方が野菜不足です。野菜不足によってビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素の不足が心配されます。

野菜の栄養素を効率よく摂取するのにオススメなのが青汁です。大麦若葉やケール、明日葉など、緑色の野菜などを中心に搾られた青汁は、野菜に含まれるさまざまな栄養素を豊富に含んでいます。野菜から摂るべき、不足しがちなビタミンやミネラル、酵素、食物繊維などを効率的に摂れる青汁は、野菜不足を補い健康の土台となる食品と言えます。

グラフ 1日の目標の野菜摂取量は350g

青汁の栄養素

素材により異なりますが、青汁にはビタミン(赤)、ミネラル(緑)、食物繊維(紫)、ポリフェノール(茶)、アミノ酸(橙)、酵素(水色)などの栄養素が豊富に含まれます。

栄養素
SOD酵素

SOD酵素は、強力な抗酸化作用を持つ酵素の一種です。人間の体内に備わった防御システムとして活躍し、体内で活性酸素を除去することで、健康維持に役立っています。

人気の秘密 ②「美味しい青汁の出現」

青汁というと、まずいとのイメージがありますが、最近の青汁は、製法の工夫や素材の工夫などで美味しくなっています。従来は、葉を乾燥させて粉末化した青汁が主流でした。口あたりが悪く粉っぽい製品もありましたが、微粉化したり葉を搾って内容成分のみを取り出す製法などにより、口あたりの良い製品が増えています。また、素材の種類が増えて大麦若葉など青臭さが低減された青汁も増えています。

人気の秘密 ③「生搾り低温乾燥製法」

生搾り低温乾燥製法の青汁は、生の葉を搾った搾り汁を低温で乾燥させて製造した新しい種類の青汁です。この製法の青汁は、従来の青汁に比べて様々な長所を持っています。

生搾り青汁の長所

① 味が良い
水に溶け、口あたりが良い。
② 栄養の吸収に優れる
一般的な葉を乾燥させて粉末化した青汁は、葉の細胞壁の中に栄養素が含まれる状態であり、栄養の吸収率がやや低い欠点がありました。生搾りの青汁は、栄養素を細胞から搾り出しており吸収が良い特長があります。
生搾りの青汁
一般的な青汁
③ 栄養価が高い
低温乾燥することで、熱に弱い酵素や葉緑素などの栄養素が生きています。

生搾り青汁の短所

① 食物繊維が減少する
固形分を取り除いてしまうために、生の素材に比べて食物繊維が減少する。

最新の青汁の選び方のポイント

① 生搾り低温乾燥製法
生搾り低温乾燥製法の青汁は、
① 栄養の吸収が良い
② 熱に弱い酵素や葉緑素などの栄養を摂ることが出来る
③ 粉っぽさがなく口あたりが良い
などの長所があります。
② 食物繊維の強化
生搾りの青汁の短所は、食物繊維が減ってしまうことです。減った食物繊維を強化した青汁を選びましょう。
③ 味が良い事
野菜不足は毎日の課題であり、青汁を毎日摂り続けるには、味が良いことが重要です。最近の青汁は、大麦若葉の使用など栄養価が変わらず味の良い製品も増えています。
④ 無農薬・無化学肥料
安全性の面で、無農薬・無化学肥料の製品を選択することも大切です。
⑤ 自分に合った強化成分
乳酸菌、オリゴ糖、ビタミン類などを強化した製品も多数あります。
自身の食生活に合った成分が配合されている製品を選択しましょう。

野菜不足は私達日本人の大きな課題です。毎日350gの野菜を摂ることが理想ですが量が多く現実には難しい面があります。上記のポイントを参考に青汁をうまく活用して野菜不足を補い、健康な毎日を送りましょう。

トピックス

今の野菜は美味しいけど、昔の野菜より栄養価が低い?

最近の野菜は昔の野菜と比較して栄養価が下がっている事が分っています。
その原因として
① 土地がやせた
② 栽培技術の発達により旬以外の野菜が増えた
③ 流通や保存方法が発達して食べるまでに時間がかかる

などが関係していると考えられています。

野菜の栄養素比較表
1950年 2000年
にんじんのビタミンA 13500I.U 4500I.U 約1/3
グリーンアスパラのビタミンB2 0.3mg 0.15mg 約1/2
セロリのビタミンC 30mg 7mg 約1/4
ホウレンソウのビタミンC 150mg 60mg 約1/2
玉ねぎのカルシウム 40mg 21mg 約1/2

※100g当たりの含有量 日本食品標準表より

2017年07月31日
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