2回シリーズとして「皮膚疾患の治療」を取り上げます。
今回はその第1回、一般用の鎮痒消炎薬の正しい選び方です。
一般用の鎮痒消炎薬で治療できる疾患の種類
皮膚の疾患には、一般用の鎮痒消炎薬を使用して患者自身が治療できる疾患と治療できない疾患があります。
治療できない疾患は専用の薬を利用したり、お医者様に受診して対応しましょう。
また、治療できる疾患においても重症化した場合は、お医者様に受診しましょう。
- 治療できる疾患
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- 乾燥肌に伴う軽度のかき壊し
- 一時的な洗剤かぶれや手荒れ
- 接触皮膚炎
- 日焼けによる炎症
- 虫さされ
- あせも
- 専門家に相談のうえで治療すべき疾患
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- 乾燥肌に伴う軽度のかき壊し
- 一時的な洗剤かぶれや手荒れ
- 接触皮膚炎
- 日焼けによる炎症
- 虫さされ
- あせも
- 治療できない疾患
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- みずむし
- 皮膚カンジダ症
- 口唇ヘルペス
- 帯状疱疹(たいじょうほうしん)
- 水ぼうそう
- はしか
一般用の鎮痒消炎薬の種類と特徴
薬局などで購入できる一般用の鎮痒消炎薬は、非ステロイド製剤とステロイド製剤に分けられ一般的に以下の特徴を持っています。
:使用可能
:副作用のリスクが高いため、使用を避けた方が良いと考えられる
ステロイド製剤は効果が高く、非ステロイド製剤では抑えることのできない炎症やかゆみも抑えることが可能です。
しかし、副作用が強く長期連用によりリスクが上昇します。
ステロイド製剤を使用しても5~6日で症状が良くならない場合は、漫然と使用せず薬剤師やお医者様に相談することが大切です。