生活習慣病と動脈硬化その2-1
高血圧と動脈硬化の関係
今回は、3回シリーズ「生活習慣病と動脈硬化」の第2回、高血圧と動脈硬化です。
動脈硬化の危険因子である高血圧
「血圧」とは、血液の圧力によって血管壁が押される力のことで、「高血圧」とは動脈に異常に高い圧がかかった状態です。
高血圧の自覚症状として、頭痛、めまい、肩こり、むくみ、動悸などが起こることがあります。
しかし、これは一概に高血圧による症状とはいえません。はっきりした自覚症状がないため、高血圧を発症していても気付かない方も多いです。
高血圧は、動脈硬化の危険因子であることが知られており、高血圧の進行と共に気付かないうちに動脈硬化も進行していきます。
高血圧は圧力で動脈を傷つけ、動脈硬化を促進!
高血圧が続くと、血液の圧力に耐えるために、動脈の血管壁が厚くなり、血液が流れる内腔は狭くなります。また、血管が傷つくと、コレステロールなどの脂質がたまりやすくなり、さらに内腔は狭くなります。そうすると、血液の流れる抵抗が増え、血圧はますます上昇します。つまり、高血圧→動脈硬化→高血圧、という悪循環が、さらなる動脈硬化を促進するのです。
高血圧の対策も生活習慣の改善です!
高血圧も脂質異常症と同様に要因である生活習慣の改善が、最大の予防となります。脂質異常症との違いは、食塩の制限です。
2014年05月29日